リックテレコムWeb雑誌書籍展示会・セミナー 会社案内個人情報保護方針採用情報

テレコミュニケーションコンピューターテレフォニーCOMPASS

テレコミュニケーション

テレコミのご案内
TOPへ戻る
編集コンセプト
2012年発売号一覧
2011年発売号一覧
2010年発売号一覧
2009年発売号一覧
2008年発売号一覧
2007年発売号一覧
2006年発売号一覧
2005年発売号一覧
2004年発売号一覧
2003年発売号一覧
2002年発売号一覧
2001年発売号一覧
インタビュー集2012
インタビュー集2011
インタビュー集2010
インタビュー集2009
インタビュー集2008
インタビュー集2007
インタビュー集2006
インタビュー集2005
インタビュー集2004
インタビュー集2003
インタビュー集2002
インタビュー集2001
お問い合わせ先



広告掲載料金
広告掲載企業
2011・2012年記事広告一覧
連載記事広告一覧
2010年記事広告一覧
2009年記事広告一覧
2008年記事広告一覧
2007年記事広告一覧
2006年記事広告一覧
2005年記事広告一覧
2004年記事広告一覧
2003年記事広告一覧
2002年記事広告一覧
お問い合わせ先


セミナーのご案内
セミナースケジュール
お問い合わせ先



テレコミTOP編集コンセプト購読のご案内広告のご案内



2007年9月号

岩崎通信機
代表取締役社長 社長執行役員
二村裕治氏
ビジュアルIP電話をコアに新分野へ
改革は“自己否定”から始める

「自己否定から始める以外にない」――。
6月28日に社長に就任した二村裕治氏は、こう強調する。
業績回復のカギを握っているのは、新規事業への挑戦だ。
タッチパネル式大型ディスプレイ搭載のビジュアルIP電話機をコアにした
新ビジネスモデルに命運を賭ける。

Profile

二村裕治氏
(ふたむら・ゆうじ)
1948年10月生まれ、東京都出身。72年3月、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、同4月に岩崎通信機に入社。主に海外畑を歩く。97年7月、テレコム事業推進部推進部長。99年10月、中部支社長。2001年7月、情報通信事業本部事業推進部長。その後、岩通エンジニアリング専務取締役、岩通システムソリューション取締役を経て、05年6月に岩崎通信機 執行役員 通信事業本部エリア統括営業部統括部長。06年6月、取締役 執行役員 通信事業本部長。今年6月28日に代表取締役社長 社長執行役員に就任

2期連続で営業赤字という非常に厳しい状況下での社長就任です。果敢な舵取りが今後求められていくわけですが、まずは社内に向けて、どのようなメッセージを発したのでしょうか。

二村 社長に就任して最初に言ったのは「早く“普通の会社”になろうよ」ということです。
 普通の会社という言葉に込めた意味はいろいろありますが、例えば株主に配当金を出していない現状は、普通とは言えません。従業員にもいろいろと我慢してもらっていることがあります。
 言い換えれば、早期の業績回復ということなのですが、「我々は普通ではない」と訴えることで、現在の危機的な状況を再認識してほしかったのです。
 もちろん、普通の会社で満足するわけはなく、その後は“良い会社”を目指していきます。

長く続けば、悪い状況にもどうしても慣れてしまいます。まずはそこを打破したうえで、改革に取り組んでいこうということですね。とはいえ、岩崎通信機の主力事業であるビジネスホンをめぐる環境そのものが悪化している中、早期の業績回復を図っていくのは並大抵のことではないとも思うのですが。

二村 確かに、ビジネスホン市場は縮小していくと考えています。
 現在のビジネスホンがなくなるかと言えば、なくなりはしないでしょう。また、音声の伝達手段がなくなることも永遠にないはずです。しかし音声を伝達する手段は他にも出てきています。
 従来のビジネスホン市場が縮小していくことは間違いなく、今と同じビジネスを続けていくだけでは成長できません。このことは、常に肝に銘じておく必要があります。
 では、岩通はどこに向かって進んでいくのか。
 現時点で考え得るベストのプランをまとめたのが、今年5月に発表した新中期経営計画「IWATSU value-up V6」です。

09年度に営業利益率6%

2009年度を最終年度とする、この新しい中期経営計画では、09年度に連結売上高480億円、連結営業利益率6%という目標が掲げられています。06年度の連結売上高は371億6900万円、営業利益はマイナス2億5700万円だったことを考えれば、かなり高いハードルにも見えますが、どのように実現していくのでしょうか。

二村 情報通信事業においては、新規事業への挑戦、新規分野への進出がカギになります。
 中期経営計画では「サービス利用料モデル」「アフィリエイト料モデル」「保守サービス料モデル」の3つの収穫逓増型ビジネスモデルの構築と書きましたが、その考え方を端的に表現すると、「ソフト売り」への移行となります。
 ビジネスホンの世界では従来、ソフトウェアはハードウェアの付随品でしかありませんでした。ソフトでお金はもらえません。しかし、我々もソフトで利益を得る道を探していく必要があるのでは、という考えが根底にはあります。

脱ハードを目指していくということですね。

二村 いえ、そうではありません。今後もハード売りが重要なことは変わりません。ただ前述の通り、市場自体の縮小もあって、ハードそのものでは十分な利益を確保できなくなってきています。
 ネットワークカメラなどビジネスホン周辺のハードウェアを取り込むという手はもちろんあるでしょう。しかし、当社が今からネットワークカメラを開発しても薄利しか残っていないはずです。
(聞き手・土谷宜弘)
続きは本誌をご覧下さい

リックテレコムメール配信サービス


 
Copyright 2003-2008 RIC TELECOM,All Rights Reserved