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2010年7月号

OKIネットワークス 代表取締役社長
西郷英敏氏
PBX/ビジネスホンは生存競争
協業と営業変革でシェア20%へ

生き残りのために、シェア向上でコスト競争力を高める――。
PBX/ビジネスホン市場の生存競争に向けて
そう「覚悟」を口にするOKIネットワークスの西郷社長。
ICTシステムのワンストップ提供に向けた新組織の立ち上げ、
パナソニックとの協業開始など、今後の舵取りの方針を聞いた。

Profile

西郷英敏氏
(さいごう・ひでとし)
1977年3月東京大学工学部機械工学科卒業、同年4月日本電信電話公社入社。2002年4月エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズブロードバンドIP事業部IPテクノロジー部長、04年6月同社理事ブロードバンドIP事業部長。07年7月沖電気工業執行役員情報通信事業グループネットワークシステムカンパニーEVP、08年11月キャリア事業本部長、2010年4月常務執行役員・通信システム事業本部長、OKIネットワークス代表取締役社長に就任。現在に至る

2008年10月にOKIの通信事業を分社化してOKIネットワークスが誕生してから1年半ほどが経ちました。まず、これまでの成果を振り返ってみていただけますか。

西郷 分社化による意思決定のスピードアップ、キャリア向けと企業向けの事業の融合を主目的としてOKIネットワークスを設立しました。
 キャリア向けと企業向けでは、事業の性質は異なっていますが、商品企画・開発のベースとなる技術には共通する部分が多くあります。キャリア向け事業で培った技術力を企業向けにも活かしてNGN対応の「融合商品」を開発するというのが最も大きな使命だったわけです。
 その融合商品の第1弾として昨年度、NGN対応ブロードバンドルーターの技術をベースに開発したSOHO向けのIPテレフォニー製品「IPstage 1000」をリリースしました。

最初の成果が出たということですね。

西郷 キャリア向けにOEM提供するブロードバンドルーターと、企業向けのIPテレフォニー製品「IPstageシリーズ」とは従来、まったく異なるアーキテクチャに基づくものでした。ところが今回開発したIPstage 1000は、従来のIPstageシリーズの商品とは違って、ルーター開発のプラットフォームから生まれたものです。そのため、開発・生産コストを大幅に圧縮しながらもハードウェア性能の高いものができました。まさに融合の成果と言えるでしょう。
 今後も第2、第3と、次々に融合商品を出していきます。

NGN“第2ステップ”に備える

OKIネットワークス設立にはもう1つ、新市場の開拓に向けてマーケティングを強化し、企画提案型のビジネスモデルを早期確立するという大きな目的がありました。キャリア向け事業の現状については、どう見ていますか。

西郷 ネットワーク更改のニーズはNGN構築である程度一巡しました。ちょうど端境期に差し掛かったというのが現状です。
 ですから、派手なビジネスは期待できないのですが、逆に言えば、今後さまざまなネットワークの維持・メンテナンスのニーズが出てくるはずです。まさにOKIが持つノウハウを発揮できる部分で、若干地味なのですが、最も我々が必要とされるところでもあります。着実にそうしたニーズに応えていきます。
 またそれと並んで、NGNについては構築が一段落したとはいえ、第1ステップとして構築したネットワークを徐々に高度化していく段階に入ります。これから上位レイヤも含めてさまざまな機能アップの動きが本格化しますので、今、その提案を進めているところです。

それは、NGNの新サービスに関わる部分ということですか。

西郷 ゆくゆくはそうした上位レイヤに関しても提案していきますが、現時点はまだ既存サービスをNGN上で実現していくという段階です。そのためのアプリケーションサーバー類を提供していきます。

OKIの中期経営計画(2月発表)では、キャリア向け事業について3つの注力分野が挙げられています。先ほどお話のあった既存ネットワークと、光アクセス、マイグレーションです。後の2つについて具体的にどのような取り組みをしていくのでしょうか。

西郷 光アクセスについては、PONという間違いなく伸びる分野がありますので、ここに注力していきます。もちろん、コアネットワークやバックボーン構築についても他社製品のSIも含めて継続してやっていきます。
 マイグレーションは幅が広いのですが、最も大きいのは、いずれ起こる電話網からNGNへの乗り換えです。これをどういう形で進めるのかという検討の段階から我々のノウハウが活かせるはずです。すでに提案も始めていますし、実際の移行の際には製品も用意する考えです。
 またそれだけでなく、フレッツやNGNといったIPネットワークについても、マイグレーションの機会は意外に早く訪れると見ています。従来に比べてネットワーク機器の製品寿命は格段に短くなっていて、5年もすれば構成アーキテクチャがガラリと変わるということも起こりえます。
 電話網よりも早く、IPネットワークが更改時期を迎えるという可能性も十分にあります。その機を逃さないための準備をしているところです。

生存競争始まるPBX市場

では次に、企業向け事業について伺います。金融危機以降の投資減退、クラウドなどの影響で市場は大きく様変わりしています。特に電話システムについては市場縮小が顕著になってきました。

西郷 我々が強みを発揮できるのは、PBX、コールセンター、そしてIP会議システムの3つのジャンルです。最初の2つ、PBXとコールセンターについては、成熟市場であるという前提で今後の展開を考えていかなければなりません。

中期経営計画では、「生き残り」という言葉を使って厳しい認識を示されていますね。

(聞き手・太田智晴)
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