テレコミュニケーション-本誌テレコミュニケーション-Web Review

IP時代のブロードバンド&ワイヤレスビジネスワイヤレスビジネスを拓く テレコミュニケーション  


 
   
NTT西日本様は、コミュニケーション環境の充実と通信システムに関するコスト削減を図るために、従来の電話システムを一新。IP電話を利用したネットワークインフラを本社ビル内に構築し、FOMAR/無線LANデュアル携帯電話「N902iL」を内線用IP電話として活用することでワイヤレス化を実現しました。さらに、FMCの導入ではNECの「UNIVERGE ケータイポータル」を採用。「N902iL」を利用して、外出先から添付ファイルを含む受信メールの閲覧やグループウェア活用を実現。場所に制約されないシームレスなコミュニケーションにより、業務効率を向上させています。
     
         
   
 静岡県以西の30府県をサービスエリアとする通信キャリアとして、ブロードバンドの進展、ユビキタス社会やNGNへの対応など、時代をリードするNTT西日本様。その本社ビルでこれまで活用してきた電話システムは、1999年の会社設立以来のものでした。この10年の間にはITの進展とともに、固定電話とモバイルとの融合など、通信を取り巻く環境に大きな変化が生まれています。そこで、NTT西日本様では従来使用してきたPBXの保守期限が切れるのを機に、IP化した電話システムの構築を決定されました。

西日本電信電話株式会社
ネットワーク部 企画部門
設備企画担当 担当課長
塩野 達也氏

西日本電信電話株式会社
ネットワーク部 企画部門
設備企画担当
粟根 一成氏
 その目的は、大きく2つあります。第1は、ワイヤレスの電話端末を活かしたコミュニケーション環境の充実。社内はもちろん、社外でもワイヤレスによる機動性の高いコミュニケーションツールを利用することで、業務の効率化を図るというものです。第2は、保守やレイアウト変更などに関わるコストの削減です。IP化によって、保守対象機器装置数などを削減すること。また組織改革などのフロアプラン変更などに伴う電話機の移設などのコストや時間短縮も狙いでした。そんなNTT西日本様にとってIP活用による電話システムの構築とともに、大きな鍵を握るのがFMC(Fixed Mobile Convergence)の導入でした。
 「今回のFMC導入のポイントは、本社ビル内スタッフ約1,100名が従来のビジネスホンの代わりに携帯端末を内線用のワイヤレス端末として活用するというもの。そして、もうひとつは1台の携帯端末を社内では内線用として、社外では普通の携帯電話として活用。こちらは管理者など約100名を対象にしたデュアル端末としての利用です」と語るのはNTT西日本のネットワーク部企画部門の塩野氏です。
 また、FMC導入において大きな役割を果たす携帯電話端末の選定について、NTT西日本のネットワーク部企画部門の粟根氏は、次のように話します。
 「FMC導入の核となる当社のSIPサーバと検証を行っている携帯電話端末、それがFOMAR/無線LANデュアル携帯電話『N902iL』。ですから、今回のシステム構築においても、『N902iL』を選びました。私たちがFMCソリューションとして法人のお客様へ提供する際にも、お客様のご要望に応じてNTT西日本のSIPサーバと、『N902iL』を組み合わせて、ご提案しています」
     
           
   

株式会社NTTドコモ関西
ソリューションビジネス本部
ソリューション営業部
SE担当主査 谷 靖幸氏
 NTT西日本様のFMC導入において、特に重要な条件となったのが、携帯電話を利用した外出先での社内のグループウェア活用と、添付ファイル閲覧を含むメール送受信でした。しかし、そこに大きな問題が発生したのです。今回のFMC導入でコンサルティングをはじめ、ビル内の無線LAN置局設計や事前の電波チェック、携帯電話の実証テストなどさまざまなサポートを行ったNTTドコモ関西様の谷氏は、その模様を次のように語ります。
 「NTT西日本様の要望であるメール受信時の添付ファイル閲覧において、壁に直面してしまったのです。当初、私たちが選定していたベンダーのシステムでは、マイクロソフト社のOffice2007に対応できないことが直前に判明。コストも構築期間も限られている中、メールの添付ファイルを閲覧でき、しかもOffice2007に対応できるベンダー探しに奮闘していました。そんな時、NECが展示会に同様のソリューションを出展していたのを思い出したのです」
 その展示会で出展されていた製品というのが、NECの「UNIVERGE ケータイポータル」(以下、「ケータイポータル」)というソフトウェアでした。しかし当時の「ケータイポータル」の添付ファイル閲覧機能は、あくまでも展示会のための参考出展。製品化の予定も確定していない、プロトタイプのものでした。NTTドコモ関西様から依頼を受けたNECは、稼働までわずか3ヶ月というタイトなスケジュールの中、協力を決断。実際に活用できる製品化に向け、開発をスタートしたのです。NECの「ケータイポータル」開発チームは東京にあるため、NEC関西支社の営業やSEもプロジェクトに参加。NTTドコモ関西様、NEC関西支社の営業、東京の開発チームは、Web会議による打ち合わせを毎週繰り返して、距離や時間の壁をクリアしながら、製品の仕様を高め、納入期限までに完成を果たしました。
     
           
   
 外出先におけるコミュニケーション環境の向上。その実現において重要な課題となるのがセキュリティ対策です。NECの「ケータイポータル」は、専用アプリケーションによって企業内システムにアクセス。メールやスケジュールなど業務で利用した情報を携帯電話端末に残さない高度なセキュリティ対策が特長です。また、NTT西日本様の厳しいセキュリティポリシーを満たすため、NECは各種カスタマイズもサポート。さらに「ケータイポータル」へのアクセス回線には「ビジネスイーサ」(イーサネットVPN)、ドコモの閉域網を利用して、専用線と同等のセキュアな通信環境を実現しています。
 新たに構築した電話システムは2008年1月から稼働を開始。IPを利用したIP-PBX、SIPサーバなどの導入によって、機器の設置スペース削減や省電力化を実現。また、通信コスト、運用管理コストの削減にも役立っています。
 「今回のFMC導入で、本社ビル内ではワイヤレス化を実現。一方、社外では『ケータイポータル』によってメールの添付ファイルとして届いたMS OfficeファイルやPDF文書を閲覧したり、グループウェアを利用できる環境が整いました。コミュニケーション環境の向上だけでなく、意思決定の迅速化に寄与することで、業務効率向上という成果も期待しています」と、塩野氏はその成果を語ります。
 今回スタートしたのは、FMCとしての第一歩。これからもNECは、NTTドコモ関西様と連携しながら、NTT西日本様のシステムの進化を積極的にサポートしていきます。


 設立:1999年7月1日
 資本金:3,120億円(2007年9月末現在)
 本社:大阪府大阪市中央区馬場町3番15号
 従業員数:約6,000人(2007年9月末現在)
 事業内容:西日本地域における地域電気通信業務および
 これに附帯する業務、目的達成業務、活用業務

「ケータイポータル」の便利さを
実際に体験してみませんか
 お使いの携帯電話で、このQRコードを読み込むと
「UNIVERGEケータイポータル体験版」にアクセスできます。 「UNIVERGEケータイポータル」の製品情報はこちらからURLをパソコンに送信できます
     
           
   
お問い合わせ先:
UNIVERGEインフォメーションセンター

E-mail : nivergeinfo@usc.jp.nec.com
>事例の詳細はWEBで
URL:http://www.nec.co.jp/ad/nttwest/
     
 
▲このページのTOPへ戻る