あらゆるデジタル機器をワイヤレスで結ぶ短距離通信、Bluetooth。ノートPCやパソコン周辺機器はもとより、携帯電話、PDAにも搭載され、さらに自動車やデジタル家電もカバーすることでパーソナル・エリア・ネットワーク内での利用用途がますます広がりつつあります。
 昨年11月、Bluetooth SIG により正式公開された最新規格 Bluetooth V1.2 の重要ポイントは、既存のBluetooth製品(V1.1)と互換性を持ちながら、機器間相互接続時間の短縮、音声やデータ通信の品質向上、2.4GHz帯通信規格に対する干渉抑制などが機能強化され、より効率良くかつ高信頼性を実現する仕様となっています。
 本セミナーでは、このバージョンアップの重要ポイントにフォーカスして、最新規格 Bluetooth V1.2の強化された機能とその応用、V1.2対応モジュール、製品化に伴って必要となる認証について解説し、最新の技術動向を詳細にご紹介いたします。
 Bluetoothの市場と製品開発に携わっている皆様に是非ともこの機会をご活用いただきたくご案内申し上げます。




 Bluetooth®V1.2仕様では無線LAN(IEEE802.11b)との協調を図るために最小20チャンネルのAFH機能が盛り込まれている。
そのメカニズムおよび搭載製品の応用例について解説する。

松下電器産業株式会社 半導体社
システムLSI開発本部 民生ビジネスユニット
小西 昭男
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 従来のBluetooth®搭載製品での大きな不満は接続のために時間がかかることであった。
仕様V1.2ではこの問題を解決する手段としてファストコネクションが規格化された。そのメカニズムと搭載製品の応用例について解説する。

株式会社東芝 研究開発センター 研究主務
大和 克己
1988年大阪大学基礎工学部情報工学科卒業。
1990年大阪大学大学院博士前期課程修了
同年(株)東芝入社。以来、ATMトラヒック制御、無線アクセスシステム、Bluetoothに 関する研究に従事。平成2年度電子情報通信学会論文賞受賞。電子情報通信学会会員


 従来のBluetooth®では同期通信モードではデータの正当性確保に、また非同期通信モードではデータ転送時間が保証されないという難点があった。この問題に対して仕様V1.2ではeSCO仕様が定められた。そのメカニズムと搭載製品の応用例について解説する。

三菱電機株式会社 専任
森本 裕之
1988年3月 大阪大学基礎工学部機械工学科卒業。
1990年3月 大阪大学基礎工学研究科修了。
1990年4月 三菱電機株式会社へ入社。電話交換機、移動体衛星通信などの開発に従事。
1997年4月 携帯電話の開発に従事しBluetooth規格策定に参加して現在に至る。


 Bluetooth®V1.2の仕様が固まったが、Bluetooth®V1.2機能のほとんどはモジュールで実現することが出来る。
本講演ではBluetooth®V1.2機能を実現するモジュールの概要を解説する。

太陽誘電株式会社 開発部部長
関口 象一
1988年 早稲田大学大学院修士課程終了。
1988年 太陽誘電(株)入社。積層インダクタの開発に従事。
1995〜'98年 (旧)科学技術庁無機材質研究所に出向。
1999年 Bluetoothモジュール開発に従事。現在に至る。


 Bluetooth®V1.2搭載製品の販売に際して必要となるロゴ認証および無線型式認証について、日本の無線規格で問題となるAFH機能に関わる新規項目を重点に、従来とどう変わったかのポイントを解説する。

株式会社 東芝 参事
酒井 五雄
1972年3月 名古屋大学大学院工学研究科修士課程終了。
1972年4月 (株)東芝入社。家電系情報機器、日本語WPの開発に従事
2001年2月 (株)ビーテーキューへ出向。Bluetooth認証取得コンサルティング業務に従事。Bluetooth Qualification Body(BQB)



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