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NECシステム建設 代表取締役:馬場 征彦 氏

NEC 企業第一ソリューション事業部長:都築 一雄 氏



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NEC:SIP対応 テレフォニーサーバー


IP Telephony Solution】

SIP Solution

Out Sourcing Solution

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2003年6月30日 発行


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<Voice + Product>
“使い勝手”はそのままに SIP環境への移行を実現
NEC:SIP対応 テレフォニーサーバー SV7000
●POINT
オープンなVoIPプロトコル「SIP」に対応しつつ、従来からのPBX機能をフルサポート。500内線まで対応する「SV7000S」と1500内線対応の「SV7000L」を用意。これらを組み合わせて最大19万2000ポートまで収容可能。IPセントレックス型の利用も意識し、ネットワーク障害時の対応策も強化している。


 NECは5月、IP-PBX「APEXiシリーズ」の新ラインナップとして、テレフォニーサーバー「SV7000」をリリースした。
 SV7000は、VoIPプロトコルとして従来からのH.323および独自仕様だけでなく、キャリア各社のIP電話サービスで採用されているSIP(Session Initiation Protocol)をサポートした点が大きなポイントだ。
 SIPは、インターネット技術の標準化を進める業界団体IETFが定めたもの。このオープンな規格を採用したことにより、SV7000はマルチベンダー環境でのネットワーク構築や、ユーザー・サードパーティによるシステムのカスタマイズ、アプリケーションの開発も容易に行える。
 加えて、APEXで培ってきたPBXの多彩なサービス機能もサポートした。
インテグレーション・サービス事業部第二プロダクトサービス部部長の倉橋誠氏は、「お客様や販売店の方々も、最先端のSIP環境を取り入れつつ、従来からの使い勝手を継承できる点を高く評価してくれています。それだけ、現在のSIPでは実現できない機能の中で業務に欠かせないものがあるということです」という。
 さらにNECは、すでにAPEXiを導入しているユーザーに対して、既存資産を生かしながらSIP環境へと移行できる“マイグレーションプラン”も用意している。例えば、APEXiのネットワーク環境に「SIPメディアゲートウェイ」を追加することで、キャリアが提供するIP電話サービスの利用が可能になり、さらにSV7000をアドオンすれば、内線側のSIP環境を容易に構築できる。もちろん、ネットワーク上では既存のAPEXiに収容されている電話機とSIP端末の共存・連携も可能だ。



IPセントレックス型の運用も視野に

 NECでは、SV7000のセールスポイントの1つとして、「キャッシュフローの改善に寄与できる」ことを強調している。これは、単にデータ・音声統合ネットワークの構築によるコスト削減効果というだけでなく、社外のデータセンターなどに設備を設置し複数拠点をコントロールする「IPセントレックス」型での活用を強く意識したもの。「ネットワークのIP化が進むことは、通信コストの削減効果も限界に近づくということです。そのためお客様は、設備等も含めたアウトソーシングの一手段として、IPセントレックスに高い関心を示しています」(倉橋氏)。NECの試算によれば、IPセントレックス型のネットワークで保守・運用をアウトソーシングすることにより、テレフォニー関連機器のリース・保守料、回線費用の合計で約30〜50%のコスト削減を実現できるという。
 ただし、集中制御型のネットワークには課題もある。センター側で障害が起こった時に拠点側の機能が停止してしまう危険があることだ。
 そこでSV7000は、こうした障害時に対する“コンテンジェンシープラン”を用意した。それが、「SR-MGC」(リモート局サバイバル装置)。拠点側に設置することで、センター側の装置やネットワークに障害が発生した場合に接続処理を代行し、“通信孤立”を回避する。システムデータはセンター側から自動でコピーされるため、メンテナンスフリーで運用できる。
 また、ネットワーク内に複数台のSV7000を分散配置しておけば、「ロケーションダイバーシティ機能」により、特定箇所の障害を他の装置でカバーすることも可能だ。
 IPインフラを活用した業務革新、キャッシュフローの改善、さらにビジネス機会の損失につながるネットワーク障害への対策――企業にとって重要なこれらのテーマを、SV7000はすべてクリアにするシステムといえるだろう。



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