CATV、FTTH市場に重点
端末の品揃えも強化

さて、IP電話サービスはブロードバンド市場を牽引する付加価値の筆頭といっても過言ではない。そして、この分野に参入する事業者形態も、従来から電話サービスを展開してきた一種事業者、電力系NCC、ISPを中心とした二種事業者、CATV事業者等々、多岐にわたる。
NECシステム建設では、こうした幅広いターゲット層に対する営業展開として、(1)NECとの連携、(2)商社やSIとのパートナーシップ、(3)自社の地域営業部門からのアプローチ、(4)ネットワーク事業本部による直接提案、の4つの体制で取り組んでいく。
また、各種ブロードバンドサービスの中で、CATV(ケーブルインターネット)およびFTTHに重点を置いていく。その理由について、中川氏は次のように説明する。「DSL市場ではVoIP-TA一体型モデムが主流でメーカーの顔ぶれも決まってきていることから、当社が入り込むのはそう簡単ではありません。しかし、CATV市場では事業者数の多さからモデムの種類も多いため、外付け型のVoIP-TAのほうが有利です。また、FTTH市場は、今後の加入者増に伴う端末需要の伸び、それ
による端末価格の低廉化でさらに加入者の増加が見込めるという好循環が期待できます」
NECシステム建設では今後、IP電話市場の拡大を睨んで、製品ラインナップの拡充にも積極的に取り組んでいく構え。
