こうしたサービス形態を実現できるのは、長年の企業ネットワーク構築ビジネスで培ったコンサルティング力、SI力、保守運用ノウハウ、さらに全国均一のサービス提供体制を確立しているからに他ならない。
専門家に任せる安心感も
ユーザー側の大きなメリット

ここで、同社がある製造業に提供しているトータルアウトソーシングサービスの事例を紹介しよう。
このユーザーは、全国に20数拠点を擁し約3500台のPCを利用しているが、分散設置したサーバーや共有アプリケーションの管理にかかる手間、PC台数増加に伴うネットワーク環境の複雑化によるシステム担当者の負荷が課題となっており、「複雑なシステムを一括管理できる方法はないか」と考えていた。
NECシステム建設では、既存のネットワークシステムと運用形態についてコンサルティングを行い、改善案を提示。3年間のトータルアウトソーシングサービス契約を獲得した。具体的なポイントとしては大きく4つあげられる。
(1)システムサプライサービス
拠点ごとに分散管理していた業務サーバーをデータセンターに集約。システム設計から機器選択、データセンターのコーディネート、サーバーの運用管理までNECシステム建設側で一括サポート
(2)キャリアブレンド
データセンターへのサーバー集約に伴い、ネットワークをIP-VPNから広域イーサネットに変更。アクセス回線も含め複数キャリアのサービスを組み合わせ、安全性・信頼性を確保しつつ安価なネットワークを構築
