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NECシステム建設 代表取締役:馬場 征彦 氏

NEC 企業第一ソリューション事業部長:都築 一雄 氏



VoIPIP電話IPセントレックス



NEC:SIP対応 テレフォニーサーバー


IP Telephony Solution】

SIP Solution

Out Sourcing Solution

VoIP Solution

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2003年6月30日 発行


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<Out Sourcing Solution>――NECシステム建設
ITシステムの構築・運用を丸抱え
“ベストな選択”をアウトソースで提供
企業にとって、ITシステムの構築・運用管理にかかる負荷が大きな課題となっている。激しい技術の進歩やサービスの多様化によって、最適解を導き出すのが難しくなってきたためだ。企業は、IT化をトータルでコーディネートしてくれるアウトソーシングサービスを求めている。そこで、NECシステム建設では、システム構築の現場を知る強みを生かしたトータルアウトソーシングサービスの提供に乗り出した。



加賀谷 清 氏
NECシステム建設
情報ネットワークシステム事業部
アウトソーシング部長
 「アウトソーシングニーズは、単なる業務委託という視点から経営を強く意識したものへとシフトしてきています」――NECシステム建設・情報ネットワークシステム事業部アウトソーシング部長の加賀谷清氏はこう話す。企業におけるIT化の重要性が取り沙汰されて久しい。しかし今、TCO削減という大命題に対して、ITシステムの運用管理にかかる負荷や、自らの資産とすることへの疑問が浮かび上がってきている。
 加えて、急激な進化を遂げるIT技術、サービスの多様化、セキュリティや信頼性の維持・向上等々、企業のシステム担当者では対応しきれない課題も増えている。加賀谷氏は、「最近は『IT化を進めたいが、どうしたらいいのか』という質問をよくいただきます。つまり、企業のお客様は、自社のニーズに合ったIT化をトータルでコーディネートしてくれるアウトソーサーを強く求めているのです」という。そしてNECシステム建設では、こうした要求に応えるべく、アウトソーシングサービスの強化に乗り出している。
市場環境の変化に合わせ
最適なサービスを継続提供

 同社が展開するアウトソーシングのサービスモデルは、「xSPコーディネーター」という言葉で表現できるだろう。ネットワークからコンテンツ・アプリケーションまでITに関わる幅広いレイヤにおいて、あらゆるサービス事業者(xSP)とのアライアンスを進め、ユーザー側の要望と予算に合った最適なサービスの組み合わせを行っていくということだ。
 さらに加賀谷氏は、「お客様のIT資産のライフサイクルを重視し、コンサルティング、企画・提案、開発・設計、保守運用、評価、改善・見直しまで一連のサービスを、ワンストップで継続的に提供するということも他にはない大きな特徴です」と説明する。ネットワーク部分を例に取ると、導入時にはベストな選択であっても、通信サービスの低廉化や新メニューの登場によって1年後にはよりよい形態が生まれる可能性もある。
 そうした市場環境の変化を見ながら、ユーザーにとって最適な形を絶えず提案していくのである。
 実際、同社ではユーザーに対してシステム運用に関するレポートを毎月提出しているが、その中では単なるデータの集計だけでなく問題点の洗い出し、さらには改善策の提示も行っている。



 こうしたサービス形態を実現できるのは、長年の企業ネットワーク構築ビジネスで培ったコンサルティング力、SI力、保守運用ノウハウ、さらに全国均一のサービス提供体制を確立しているからに他ならない。

専門家に任せる安心感も
ユーザー側の大きなメリット

 ここで、同社がある製造業に提供しているトータルアウトソーシングサービスの事例を紹介しよう。
 このユーザーは、全国に20数拠点を擁し約3500台のPCを利用しているが、分散設置したサーバーや共有アプリケーションの管理にかかる手間、PC台数増加に伴うネットワーク環境の複雑化によるシステム担当者の負荷が課題となっており、「複雑なシステムを一括管理できる方法はないか」と考えていた。
 NECシステム建設では、既存のネットワークシステムと運用形態についてコンサルティングを行い、改善案を提示。3年間のトータルアウトソーシングサービス契約を獲得した。具体的なポイントとしては大きく4つあげられる。
(1)システムサプライサービス
 拠点ごとに分散管理していた業務サーバーをデータセンターに集約。システム設計から機器選択、データセンターのコーディネート、サーバーの運用管理までNECシステム建設側で一括サポート
(2)キャリアブレンド
 データセンターへのサーバー集約に伴い、ネットワークをIP-VPNから広域イーサネットに変更。アクセス回線も含め複数キャリアのサービスを組み合わせ、安全性・信頼性を確保しつつ安価なネットワークを構築

「FG-1000S」が提供するオートコンフィグレーション機能
(3)資産管理サービス
 サーバーおよびクライアントPCの資産運用管理とともに、ファイルやアプリケーションのバージョンアップもNECシステム建設のマネジメントセンターからリモートで行う。資産運用・稼働・利用状況の評価レポートも提供
(4)セキュリティ運用支援
 不適当なWebへのアクセスを制限する「コンテンツフィルタ」やセキュリティパッチの適用などをASPサービスとして提供



 これらのサービスにより、ユーザー側では、システム管理にかかる負荷とともにTCOを大幅に削減できた。加えて、IT資産の運用管理を“専門家”に託したことによる安心感や、今後の業務におけるIT活用策を検討する余裕とった副次的なメリットも享受できている。

音声プラスアルファの
IPセントレックスも提供

 NECシステム建設では、アウトソーシング事業における今後の展開として、ユーザーの要望に個別に応える体制を強化するとともに、“共通ニーズ”に対応できる、よりコスト効果の高いシェアード型サービスも整備する。そのための共通ファシリティとして、バーチャルデータセンターも構築していく計画だ。
 さらに、今市場で話題を集めている「IPセントレックス」についても、自社ブランドのサービス提供に乗り出していく。「国内PBXシェア1位を誇るNECのトップディーラーである当社が、IPセントレックスを提供することへの期待は非常に大きいものがあります」と加賀谷氏。しかしながら、そのサービス内容は、決してPBXの延長線にとどまらないことも強調する。

NECシステム建設のアウトソーシング戦略
「単に音声通信の機能を提供するのではなく、IPをベースとしたメディア統合型のコミュニケーション環境やさまざまなアプリケーションも含め、お客様の生産性、創造性を高める付加価値としての機能・サービスを提供していきます」。
 こうしたアウトソーシング事業の推進において、NECシステム建設の一番の強みとなるのは、企業ユーザーに直に接してきた経験、すなわち“ITシステム構築・管理の現場を熟知している”ということだ。IT化というスマートな表現の裏には、企業システム担当者の現状に苦しむ生の声が隠れている。その声を汲み取れることが、IT化を進める企業の“ベストパートナー”になれる資格といえるだろう。



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