リックテレコムWeb雑誌書籍展示会・セミナー 会社案内個人情報保護方針採用情報

テレコミュニケーションコンピューターテレフォニーCOMPASS

テレコミュニケーション

テレコミのご案内
TOPへ戻る
編集コンセプト
2012年発売号一覧
2011年発売号一覧
2010年発売号一覧
2009年発売号一覧
2008年発売号一覧
2007年発売号一覧
2006年発売号一覧
2005年発売号一覧
2004年発売号一覧
2003年発売号一覧
2002年発売号一覧
2001年発売号一覧
インタビュー集2012
インタビュー集2011
インタビュー集2010
インタビュー集2009
インタビュー集2008
インタビュー集2007
インタビュー集2006
インタビュー集2005
インタビュー集2004
インタビュー集2003
インタビュー集2002
インタビュー集2001
お問い合わせ先



広告掲載料金
広告掲載企業
2011・2012年記事広告一覧
連載記事広告一覧
2010年記事広告一覧
2009年記事広告一覧
2008年記事広告一覧
2007年記事広告一覧
2006年記事広告一覧
2005年記事広告一覧
2004年記事広告一覧
2003年記事広告一覧
2002年記事広告一覧
お問い合わせ先


セミナーのご案内
セミナースケジュール
お問い合わせ先



テレコミTOP編集コンセプト購読のご案内広告のご案内



2008年8月号

NECインフロンティア
代表取締役社長
谷岸一善氏
厳しい市場でも良い製品は売れる
ソフトで付加価値高め10%成長へ

2008年2月に販売を開始したSIP対応IPビジネスホン「Aspire X」が
高い評価を得て好調なNECインフロンティア。
売上高も2期連続で伸びている。
谷岸一善新社長は「魅力ある製品開発と
グローバル展開を積極推進する」と意気込む。

Profile

谷岸一善氏
(たにぎし・かずよし)
1971年3月早稲田大学理工学部卒業、4月日本電気入社。96年7月第四C&Cシステム事業本部第二製造業SI事業部長代理、98年7月第四C&Cシステム事業本部産業システム開発本部長代理、2004年4月執行役員兼パーソナルソリューションビジネスユニットBIGLOBE事業本部長、05年12月執行役員兼 業種ソリューションビジネスユニットシステム・サービス事業本部長、06年4月執行役員常務。08年4月NECインフロンティア入社、顧問。6月代表取締役社長に就任。現在に至る。1948年2月2日生まれ、東京都出身

6月20日付けで社長に就任されましたが、NECからNECインフロンティアには4月1日に来られたと聞きます。事前の印象と変化はありますか。

谷岸 私はNECの執行役員常務として、企業系ネットワークとSaaSを含むアウトソーシングを担当していましたので、当社をみる機会は多かったのです。その時は、「非常によい製品を作る会社」というイメージでした。
 こちらに来て、実際に開発や工場の現場をみてみると、地道に取り組む強さと若干の弱さの両面が目につきました。

御社は01年6月にビジネスホンとPOS端末事業を統合し、06年7月にはNECのPBXなどの企業向けネットワーク事業の製品開発部門を統合してグループのなかでは存在感のある会社になっています。

谷岸 現在、グループのなかでそれらの領域の事業を手掛けているのは当社だけです。しかも、ただやっているだけではありません。
 国内の企業向けテレフォニー市場では、メーカーシェアでトップを獲っていますし、POS端末市場でも大手企業向けはトップクラス。業種によっては当社が上回っているところもあります。

第一印象としては、かなりしっかりとした会社ということですか。

谷岸 そうです。さらに付け加えるとグローバルに事業展開している点も大きな強みです。企業系ネットワーク領域でいうと、グローバルの売上比率は40%くらいになっています。

社長就任が決まった時、NECの矢野薫社長からどういう指示を受けたのですか。

谷岸 その時ではないのですが、社長の矢野が常々言っているのが「One NEC」です。
 これは、1つになれということではなく、「グループのなかでお互いに共創のシナジーを出せ」ということです。互いによい部分を持ち寄って、市場競争に打ち勝っていくことを目指します。

現在NECでは「NGN」を全社的に事業のキーワードに掲げていますが、御社にとってのNGN事業はどのようなものになりますか。

谷岸 ユニファイドコミュニケーション(UC)や、FMCの領域に位置づけられると思いますが高速データ通信など、さまざまな局面でNGN上で法人向けビジネスを展開できると期待しています。

魅力的な製品は売れる

ビジネスホン市場の現状をどう捉えていますか。

谷岸 国内市場を数量ベースで考えた場合、成熟に近く、当然限界があります。しかしそこから先をみると、インフラがNGNになり、UCやFMCなどの新しい市場が続々と登場してきます。その土俵のうえでどのようにビジネスを展開するか、そこに尽きると思っています。
 例えば電話でいえば、従来のように単なる電話としてだけではなく、一種のポータル的な役割も担うようになります。

ビジネスホンメーカー各社は今、非常に厳しい状況です。そうしたなかで、今年2月に販売を開始したSIP対応IPビジネスホン「UNIVERGE Aspire X」は非常に好調だと聞いています。

谷岸 今までは裏方である主装置の機能をメインに他社との差別化を図ってきましたが、Aspire Xでは、主装置の機能だけでなく、ユーザーが毎日使用する電話機にもこだわりました。
 新しいIP/デジタル多機能電話機は、木目調のサイドパネルを選択できるなど、スマートさを追求し、目にみえる形でユーザーにアピールできています。最大の特徴は、モジュール合体式を採用したことです。これにより、設置場所や利用シーンに応じて入力ボタンやディスプレイ、受話器などを自由に組み合わせることができます。これがかなりの評判になっています。
 先日もある大手販売代理店の社長に挨拶に伺ったのですが、FAX等の他の商材が軒並み苦戦しているなかで、Aspire Xに注力したビジネスホン分野は、この4〜6月期で前期比115%の売り上げを達成したということでした。

市場が苦しくても、良い製品を出せば売れるということですね。

谷岸 その自信がつきました。さらに今後は、大型の液晶画面を活かした動画の配信なども視野に入れています。
 NECグループはホテル業界にも強いのですが、コンシェルジュと客室の連携を考えています。宿泊客が電話機でコンシェルジュを呼び出して動画で対応したり、ホテルの周辺店舗情報を画像で紹介することも可能です。

Aspire Xは拡張性に富んでおり、安価で高性能・高信頼性ということもあり、PBXのリプレース需要を食っているケースがあると聞きます。

谷岸 確かに、ビジネスホンが大規模対応になってきているので、一部ではそういうこともあるかも知れません。しかし、単純に回線数だけの問題ではなく、PBXには冗長化構成による堅牢性や各種業種向けアプリケーションなどの付加価値がたくさんあります。
 販売店各社もその辺のところはよく分かっておられるので、UNIVERGEの大容量タイプも伸ばしていきたいと思っています。

PBXユーザー向けには中大容量コミュニケーションサーバー「UNIVERGE SV8500」と小容量コミュニケーションサーバー 「UNIVERGE SV8300」が新たに投入されました。

谷岸 従来の「SV7000」はIP化された良い製品だったのですが、マイグレーション方式を取っていませんでした。今回の新製品はレトロフィットであり、ユーザーの既存設備を有効に活用しながらIPへのマイグレーションが進められます。このため、出荷前から販売店各社に高い評価をいただいています。

NGN対応のビジネスホンはいつ頃投入する予定ですか。
(聞き手・土谷宜弘)
続きは本誌をご覧下さい

リックテレコムメール配信サービス


 
Copyright 2003-2008 RIC TELECOM,All Rights Reserved