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2011年12月号

NECカシオモバイルコミュニケーションズ
代表取締役 執行役員社長
田村義晴氏
スマートフォン市場はまだ発展段階
MEDIASで世界に伍して行く

今年3月にスマートフォン市場に参入した
NECカシオモバイルコミュニケーションズ。
薄型を核に、防水や女性向けなどバリエーションを広げ、
幅広いユーザーの獲得を目指している。
「UIやサービスも含めて、MEDIASの世界観を作り、
新たな価値を提供したい」と田村義晴社長は抱負を語る。

Profile

田村義晴氏
(たむら・よしはる)
1979年3月東京大学工学部電気工学科卒業。同年4月日本電気入社。93年7月NEC Australia Pty.Ltd.出向。98年7月モバイルコミュニケーション事業部デジタル通信開発部長。2001年2月モバイルターミナル3G事業推進本部長代理。02年6月モバイルターミナル事業部長。04年10月モバイルターミナル事業本部副事業本部長。06年4月モバイルターミナル事業本部長。09年4月パーソナルソリューションビジネスユニット支配人。2010年5月NECカシオモバイルコミュニケーションズ取締役執行役員常務。2011年5月代表取締役執行役員社長就任

秋冬商戦では、MEDIASブランドで3キャリアから計4機種のスマートフォンが発売されます。海外メーカーに比べてスタートこそ出遅れましたが、今年3月に「MEDIAS N-04C」を出して以降、急速にスマートフォンのラインナップが充実してきましたね。

田村 フィーチャーフォン市場はすでに成熟していますが、スマートフォン市場はまだ発展段階で、ユーザーの規模もアーリーアダプター層にプラスαした程度です。今後より幅広い層に普及が進むと、それぞれの年齢や性別に応じて使い方も広がっていくことが予想されます。
 MEDIASは薄型を特徴とするブランドで、1号機のN-04Cはどちらかというと若い男性やビジネス用途をターゲットとしていました。その後、防水性能に対応した「MEDIAS WP N-06C」の発売を経て、秋冬モデルでは薄型を核にしながら、大容量バッテリーを搭載した「MEDIAS PP N-01D」や女性ユーザーを強く意識した「MEDIAS BR IS11N」などラインナップを広げることで、新たなユーザー層を開拓しようとしています。

秋冬モデルまではスマートフォン第1世代という位置づけで、2012年以降は第2世代に入ると発表されましたが、何が変わるのですか。

田村 これまではどちらかというと端末つまり「モノ」にかなりウェイトを置いていましたが、薄型や軽量といった特徴はいずれ他社も取り入れてくるので、それだけではこの先ずっと勝負し続けることは難しくなります。
 そこで、今年の秋冬商戦から来年の春夏商戦にかけては、より快適な操作感、ライフスタイルを豊かにするサービス、機器連携やジャケットによる付加価値の提案といった「コト」の部分を強化していきます。モノの価値とコトの価値を掛け合わせることで、従来のスマートフォンにはない新たな価値を提供したいと考えています。

来春にはタブレットを発売

「モノの価値」というのはわかりやすいのですが、「コトの価値」というと抽象的で、一般的に理解しづらい印象を受けます。

田村 まず操作感については、指先が乾燥していても快適に入力できる「高感度タッチ」や、シャッターチャンスを逃さない「瞬速起動・瞬速撮影」といった機能がMEDIASシリーズに共通して搭載されています。
 次に、ライフスタイルを豊かにするサービスですが、女性向けコミュニティサイト「MEDIAS女子部」、美容やファッションをテーマにしたアプリ・サービス「MEDIAS BEAUTY」などを提供しています。
 機器連携のために、今回発表したMEDIAS全モデルがBluetooth Low Energyに対応しています。例えば、この機能を搭載したカシオ計算機の腕時計「G-SHOCK GB-6900」と無線で連携し、着信や置き忘れを腕時計が通知するといったことができるようになります。また、試作したジャケットには紫外線や体脂肪、大気中の放射線を測定するセンサーを載せることで、スマートフォンをライフログセンサーとしても活用できるということを示しています。

つまり、端末メーカーがハードウェアを作るだけでなく、UIやサービスまで提供するようになるということですか。

田村 そうです。家電にしてもPCにしても、単なる“箱売り”には限界がありました。その限界を打ち破ったのがアップルで、端末がよくできているだけでなく、音楽配信サービスやUIで独自の世界観を体現することに成功しています。
 当社の製品でもタフネスが売りのG'zOneシリーズのスマートフォン「IS11CA」は方位や潮位、気温などを測定するセンサーを搭載し、アウトドアをテーマに1つの世界観を作り上げています。MEDIASでも独自の世界観を目指しており、時間をかけていろいろなトライアルをして、「これは」というものを見つけ出したいと思っています。

2012年春には、MEDIASブランドでタブレット端末を発売することを発表しました。NECにはAndroid OSを搭載した7インチの「LifeTouch」がすでにありますが、どのようにすみ分けるのですか。

田村 一言でタブレットと言っても、特定の企業やセグメントをターゲットにして使いやすいように作り込んだ製品もあれば、フィーチャーフォンやスマートフォンの延長上で個人が自分の好みで使う製品もあります。
 社内でまだ議論しているところですが、MEDIASブランドのタブレットは、NECのタブレットシリーズの中でもスマートフォンとの親和性、モバイル用途により重点を置いた位置付けになると思います。

ブランドの認知度向上を強化

MM総研が発表した2011年4〜9月のメーカー別シェアで、NECカシオは8.8%で6位でした。この数字についてはどのように捉えていますか。

田村 スマートフォン市場では海外メーカーが勢いのある中で、健闘したのではないかと個人的には評価しています。
 上期のスマートフォン販売台数は計画値を若干下回りましたが、これは発売直後、アクセルを踏まなければならない時期に震災で部品が不足して十分な量の初期出荷ができなかったことが影響しています。
 一方、フィーチャーフォンについては、スマートフォンへの移行が進むことで販売台数が減少すると予想していましたが、それは我々の想定を上回る落ち込み方でした。スマートフォン時代になっても低価格帯のフィーチャーフォンは根強いニーズがあるのですが、当社の製品はハイエンド領域を狙ったこともあり、計画値を数十万台ほど下回りました。
 市場の主流であるスマートフォンだけを見れば、困難な状況の中でほぼ計画通りに推移していますし、フィーチャーフォンも秋冬モデルで高機能でありながら価格を抑えた「N-03D」を投入するので、それほど悲観はしていません。

国内メーカーからスマートフォンが発売されれば一気に挽回できると思っていましたが、なかなかそうも行かないのはなぜでしょうか。

(聞き手・土谷宜弘)
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